捻挫の治し方は?足首や手首の捻挫の応急処置・マッサージ
捻挫
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捻挫になる主な原因とは?
捻挫とは、関節に可動域以上の負荷や矯正力が加わることで生じた、関節を取り囲む軟部組織の損傷を意味します。
当院の場合、①足首、②膝、③腰(背骨)の捻挫で来院される方が多いです。
捻挫と聞くとスポーツ中に起こる急なケガというイメージが強いと思いますが、急に腰を曲げたり、重量物を持ち上げて腰の関節を痛めることもあります。
事故によるむちうちも首が捻挫している状態です。
このように急性の捻挫以外にも、反復運動や繰り返される負荷の蓄積で起こる捻挫もあります。
野球肩、テニス肘、腱鞘炎などです。
これらは特定の関節軟部組織に継続的な負荷を受けた結果、炎症が引き起こされたもので、反復性捻挫という方もいます。
捻挫と靭帯損傷は同じ?
違いはある?
捻挫で痛めてしまう軟部組織は複数あり、その中の一つが靭帯です。
靭帯は骨と骨がバラバラにならないように繋ぎ止めている、帯状のバンドのような存在です。
ほかにも筋肉、腱、関節包、滑液包、半月板、関節唇などの軟部組織が、関節でそれぞれの役割を果たしています。
痛めたときの状況や関節によって軟部組織の損傷程度も異なります。
そこで当院では、痛めた関節、どこの軟部組織を損傷したかによって、固定方法や施術内容を変えています。
捻挫と靭帯損傷は類似の症状ですが、厳密には違いますので、施術に当たっては、徒手理学検査や超音波によるエコー検査を用いて、骨や軟部組織の状態を詳細に確認し、判断に生かしています。
捻挫の基本的な改善方法、
早く改善するための考え方
捻挫を起こした方は、関節が強い外力によって、靭帯や筋肉といった軟部組織を損傷しています。
靭帯などが受けた牽引力の影響で骨にまで損傷が及ぶケースもありますので、受傷後はできるだけ早く、当院などの整骨院・接骨院、整形外科などの医療機関を受けるようにしてください。
損傷箇所をそのままにすると患部の内出血によって痛みや腫脹が続き、回復が遅れてしまいます。
当院の場合、基本的な検査で損傷箇所を特定したら、アイシングを行い、テーピングやギプス、包帯を使って固定を施します。
その後、腫れや熱感、痛みを緩和させるために、特殊電気を用いたハイボルト療法を行います。
受傷後1週間は腫れや痛みが後から強くなることもありますので、安静を心がけてください。
捻挫の部位ごとの応急処置
(足首、手首など)
基本となる応急処置は、安静、アイシング、圧迫、固定、挙上が最善です。
安静とは、極力患部に負担をかけないようにすることです。
アイシングは、損傷部位の内出血、熱感などの症状抑制に必要です。
圧迫・固定は、損傷箇所の傷口を寄せた状態で実施することにより、内出血や腫れを落ち着かせます。
挙上は、患部を心臓より高い位置に置いて、疼痛や腫脹といった炎症反応を抑えます。
当院では、患者さんのライフスタイルに合わせた、症状改善・再発防止のサポートをしております。
筋肉や関節などの運動器の疼痛緩和には、高電圧刺激によるハイボルト電気療法を採用し、早期回復を望まれる患者さんから高い評価をいただいております。
捻挫に関するQ&A
Q. 捻挫どうしたら早く改善しますか?
A. 捻挫の応急処置は「安静・アイシング・圧迫・挙上」のいわゆるRICE処置が基本になりますが、一番重要なのはアイシングです。
Q. 捻挫を放っておくとどうなりますか?
A. 軽症、重症どの度合いでも靭帯が伸びて関節の固定力が低下するので、再度捻挫してしまう癖がついてしまいます。
Q. 捻挫したら病院に行くべきですか?
A. もし患部に痛みや腫れがあれば、すぐに整形外科などの医療機関や整骨院を受けることをおすすめします。
Q. 捻挫の痛みのピークはいつですか?
A. 捻挫は、靭帯や関節包・腱・毛細血管の損傷により疼痛や腫れ・内出血・浮腫みなどを伴い受傷後の炎症は24〜72時間後でピークを迎えます。
Q. 捻挫を自分で改善する方法はありますか?
A. 受傷直後は、冷湿布や氷で冷やして炎症を抑えて、その後サポーターやテーピングで軽めに固定し、心臓より高い位置に保ちましょう。
Q. 捻挫しやすい方の特徴はありますか?
A. ハイヒールなどを履いて足の甲とすね部分の角度が広がると緩みやすく、不安定になってひねりやすいです。
また、足首が硬い方(柔軟性がない方)は、捻挫しやすいと言われています。