身体のゆがみ・アンバランス

自身の「身体のゆがみ」を気にされている方は多いのではないでしょうか。
こちらでは、身体のゆがみが生じる原因と、ゆがみがあることで起こりうる不調について詳しくご紹介していきます。

 

【身体がゆがむ原因】

日常生活を送るうえで骨格や筋肉に偏った負担をかけ続けていると、筋肉の緊張がアンバランスになります。
また、骨格のずれが生じることで身体がゆがんでいきます。
具体的には、次のような身体の使い方や姿勢の影響が考えられます。

・足を組んで座る
・片方の足に体重をかけて立つ
・カバンをいつも同じ腕で持つ
・スポーツや仕事で同じ方向に身体をひねる
・デスクワークで前のめりの姿勢が続く
・背もたれに寄りかかり、足を前に投げ出して座る
・床にお姉さん座りをしている
など

また、姿勢を支えている体幹の筋力が低下していると、身体はゆがみやすくなります。

 

【理想的な姿勢】

自然に立った状態で横からみた際「外くるぶし・膝・股関節・肩・耳の穴」のラインが一直線上に並ぶことが理想とされます。
また前方からみた際には、肩や膝、骨盤の高さが左右で同じであることが望まれます。
しかし、利き手・利き足がありますので、どなたも多少のゆがみはあります。

 

【身体のゆがみによって起こりうる症状】

●肩こり・腰痛・下肢の痛み

筋肉や関節に偏った負担がかかるため、痛みの原因となる場合があります。

 

●冷え、むくみ

ゆがみによって周辺の血管が圧迫され、血の巡りが悪くなります。
循環が悪くなることで、手足の冷えやむくみに繋がります。

 

●内臓の不調

骨盤が傾いていると、内臓が圧迫されたり、位置がずれたりすることがあります。
便秘や胃の不快感などある場合は、身体のゆがみが原因になっている可能性もあります。

 

●自律神経症状

背骨や骨盤のゆがみが自律神経へのストレスとなり、めまいや不眠、疲労感といった自律神経失調症の症状を招く場合があります。

身体のゆがみはおもに3つのタイプに分けられます。
簡単なチェック方法と改善方法をご紹介していますので、ぜひ実践してみてください。

 

【ゆがみのタイプ】

●猫背タイプ

背中が丸まり、肩よりも頭部が前に出ている姿勢になります。
重たい頭部が前に傾いているため、首や肩の筋肉に負担がかかりやすいです。

 

●反り腰タイプ

腰が強く反っている姿勢になります。
腰の筋肉が緊張し、腰痛を引き起こしやすくなっています。

 

●ねじれ、傾きタイプ

身体が左右に傾いていたり、前後にねじれていたりするタイプです。
傾いた身体を支えるために、首や肩、下肢の関節に偏った負荷がかかりやすいです。

 

【ゆがみを確認する方法】

かかと、お尻、背中を壁につけて、自然に立ちます。
その際、「後頭部が壁につかない」場合は猫背姿勢、
「腰と壁の間に、手のひら1枚分以上の隙間がある」場合は反り腰姿勢になっていると考えられます。

また、仰向けに寝た状態で、両膝を立てます。
足は床につけたまま両膝を左右に倒した際、どちらか倒しにくい方があれば、身体のねじれがあると考えられます。

 

【身体のゆがみの改善方法】

●ストレッチ

筋肉の緊張を緩めることで、骨格が本来の位置に戻りやすくなります。
身体の土台となっている、肩甲骨や骨盤周辺の筋肉を重点的にストレッチしましょう。

猫背タイプの方は、骨盤が後方に倒れている傾向にあります。
胸を開くストレッチに加えて、お尻から太もも裏側の筋肉を重点的にストレッチしてください。

また反り腰タイプの方は、足の付け根を伸ばすようなストレッチや太もも前側のストレッチが有効とされます。
左右の緊張バランスを整えることで、ねじれの解消が目指せます。

 

●姿勢の意識

立っている時、座っている時にかかわらず、下腹部に意識を置いて骨盤を立てるようにしましょう。
顎を軽く引いて、背中を伸ばすようにすることで、猫背や反り腰を防止できます。
また、身体がアンバランスな状態にならないよう、「原因」の項目で挙げた姿勢はなるべく取らないことが大切です。